ソウルフラワー震災基金報告31〜40
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報告.40(2014年3月29日) |
東日本大震災の沿岸被災地である宮城県女川町のPR、また、震災そのものを忘れないための喚起として、3月22日渋谷O-WESTで開催された『闇鍋音楽祭/ソウルフラワーBiS階段』公演で振る舞われた蒲鉾代にソウルフラワー震災基金を活用させていただきました。 以下、今回お世話になった、女川町の蒲鉾本舗・高政の高橋正樹さんからのメッセージです。 |
今回のかまぼこ売上の収益部分は女川町の子ども達への支援金(女子バスケチームの全国大会遠征費等)に使わせていただいております。
伝統的に女川の女子バスケは強豪で、本日3/28は女川町の小学生によるミニバスケチーム『女川フィーバーエンジェルス』が代々木体育館で全国大会で広島県代表・長崎県代表と対戦しています。女川中学校女子バスケ部も小さな田舎町で部員8人という状況の中で、昨年は全国大会でベスト8に進出しました。しかしながら、メンバーのお子さんを持つご家族からすれば、仮設住宅に住み家計を維持しながら全国大会の遠征費を捻出するのは本当に厳しい状況です。 今回の支援金で、女川町の子ども達の努力を無にすることなく夢の全国大会の大舞台へ送り出し、日本中に「女川」の名を掲げることができます。心から感謝いたします。 ■蒲鉾本舗「高政」HP ■『闇鍋音楽祭』ソウルフラワーBiS階段(2014.3.22渋谷TSUTAYA O-WEST) Togetter |
報告.39(2014年3月16日) |
「福島子どもプロジェクト 2014 春・アジア交流の旅」へのサポート
この度、ソウルフラワー震災基金では「NPO法人 南相馬こどものつばさ(以下「南相馬こどものつばさ」)」と「一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンター(以下「ピースボート」)」が協力して行う「福島子どもプロジェクト」へのサポートを決定しました。東日本大震災発災直後から宮城県石巻市に入り、今も災害支援活動を続けているピースボートより、支援要請を受けてのことです。 今プロジェクトの提携団体「南相馬こどものつばさ」は、南相馬市内の小中学校PTA連絡協議会のメンバーを中心に設立され、その趣旨としては、放射能の影響から心身ともに不自由な暮らしを強いられている福島県南相馬市の子どもたちを、夏休みなどの長期休暇を利用し、県外や海外など放射能の心配のない地域で解放させてあげたいという思いから発足した団体です。 今回のプロジェクトでは、南相馬市内の中学校6校より12名ほどの子どもたちを、シンガポール、スリランカへ招待し、それぞれの国で交流プログラムの実施を予定しているとのこと。特にスリランカでは、2004年に発生したスマトラ沖地震による津波被災地の一つということもあり、現地では地元団体から被災から復興という経験を伝えるプログラムなども計画されているそうです。 ソウルフラワー震災基金としては、不自由な環境で生活することを強いられている子どもたちが、広く世界を見たり、現地での交流プログラムなどを通して、心の負担が少しでも軽くなってくれることを願っています。旅のレポートなどは、こちらのブログ<http://pbv.or.jp/blog_fukushima/>で見ることが出来るようです。 詳細の報告に関しては、今プロジェクトの終了後、実施団体からの報告書を待ってこの場でお知らせ致します。 (ソウルフラワー震災基金 呼び掛け人 上野祥法) ■NPO法人 南相馬こどものつばさ http://www.kodomonotsubasa.com/ ■一般社団法人 ピースボート災害ボランティアセンター http://pbv.or.jp/ |
報告.38(2013年8月9日) |
震災直後より宮城県石巻市に入り支援活動を続けている「ピースボート災害ボランティアセンター(以下ピースボート)」が、労働力が特に減少している漁村部の漁師さんなどに対するサポートとして行っている「イマココプロジェクト(※詳細以下文中参照のこと)」で使用するカッパやゴム手袋、長靴といった各種装備品を、ソウルフラワー震災基金で寄贈しました。 以下、『一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンター「イマココプロジェクト」』担当者・山元崇央さんからのメッセージです。 |
東日本大震災から3年目を迎えた今、石巻に入ってくるボランティアの数の減少が顕著な現在も、震災により甚大な被害を受けた地元住民一人一人には生活再建が大きな課題として重くのしかかり、いまなお多くの人手と知恵が必要とされています。
ピースボート災害ボランティアセンターが始めた石巻での新たな取り組みである「イマ、ココ プロジェクト」では、事務局が仲介役となり、参加者に被災した個人の生活再建に向けた動きを後押しする「お手伝いとしての労働力」を提供してもらうのと交換に、その受け入れ先に「現地での寝場所と食事(食材)」を提供してもらいます。「人手があれば効率良く仕事が出来るのに」「多くの人に現状を知ってもらいたい」 という地元住民の願いと、「震災から3年目、現状から何か学びたい」「震災後今まで関わってこなかったけど、自分にもできることがあるのかな」というような個と個の声とニーズを事務局が「ヒトツナギ」しています。 これまでの「支援する側」⇔「支援される側」という垣根を乗り越え、1週間からの滞在型のボランティアを通じて浜と呼ばれる漁村部での生活体験を楽しみながら、共に学び合い、家族として、仲間として、共に前を向いて歩いていこうという想いから2013年2月から始められたこのプロジェクトには、2013年7月末までに約250名(日延べ約2000名)の方にご参加いただくことができました。 限られた予算と資材の中で進めていたこのプロジェクトの趣旨をご理解いただき、今回ソウルフラワー震災基金からのご支援により購入することができたのは、現在、石巻の主要産業でもある漁業を受け入れ先としているこのプロジェクトを進めていくのにあたって必需品となる、水産合羽と呼ばれる漁業向けのカッパやゴム手袋、長靴といったたくさんの各種装備品です。ご支援頂いたそれらの用具類があることによって、それまで以上にたくさんの方々にご参加頂けることが可能となりました。プロジェクト参加者の安全で快適な活動が、震災の影響から生業を取り戻そうとする受け入れ先漁業師たちの一助となるだけでなく、寝食を共にし、協働の中で生まれる互いの交わりが創り出す人間関係は一生の「宝物」です。 プロジェクト参加後も、”第2の家族”として訪れることができる関係性が単に被災地を震災前の在り方に戻すだけではなく、地域に新たな彩りをもたらしていくことを目標として、これからもたくさんの方に参加して頂けるよう魅力的な場所作りをしていきます。 改めて、ソウルフラワー震災基金をはじめ、ご支援頂いたすべての皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました! 購入した用品類は大切に使用させて頂きます。 引き続き、みなさまの継続したご支援のほど宜しくお願い申し上げます。 ■ピースボートセンターいしのまき / イマ、ココ プロジェクト。 |
報告.37(2013年8月2日) |
津波の被害で移転を余儀なくされた、震災以降お世話になっている、石巻のライヴ・ハウス「ラ・ストラーダ」の機材メンテナンス、及び改修を震災基金で行ないました。 以下、担当してくれた、ソウル・フラワー・ユニオンのローディー・安部恭毅さんによる報告文です。 |
石巻のライブ・ハウス「ラ・ストラーダ」に、3/28、5/13、6/20、6/21の各日お邪魔して、機材メンテナンス及び、改修工事を行いました。仙台を拠点に活躍されているPAエンジニア・佐藤ヒロユキ氏(GROOVE COUNCIL)に相談して、石巻の音響会社「ドレミハウス」の鈴木洋行氏を紹介して頂き、両名の立ち会いの元で行い、必要な機材調達のほとんどはドレミハウスにお願いしました(ドレミハウスは、石巻の沿岸から少し離れているところにありますが、倉庫に浸水の被害がありました)。
まず3/28に下見を行い、5/13に、PAシステムチェック、音響調整卓の清掃、音響測定によるスピーカー位置の調整、電源系統のチェック等、やれる限りのメンテナンスを行いました。そして6/20に、前回の持ち越し分であった、故障損傷部品の交換、電源系統の増設、ケーブル配線の整理、ステージの振動、反響を抑えるマットを敷き詰め、さらにリノリウムの床材で仕上げをしました。この日は、ピースボート石巻支部の方にもお手伝い頂きました。 余談ですが、リノリウムの床材と、それを張り合わせるガムテープ、養生テープは、GLAYやサザンオールスターズ等の舞台監督を努める、(有)ボートマンの南谷成功氏から寄付を頂きました。翌6/21には、最終的な仕上げと、ステージ前面の化粧板を施しました。上記のメンテナンスと共に、音響測定アナライザーマイク/PHONIC PAA3を寄贈しました。 写真は、上野祥法さん、佐藤ヒロユキさんによるものです。 ■石巻ラ・ストラーダHP |
報告.36(2013年5月10日) |
沖縄・久米島にある、子供達の保養センター『球美の里』に、今年の3月におじゃまして、話を聞いて来ました。『球美の里』は、『DAYS JAPAN』編集長・広河隆一さんが立ち上げられた、福島第一原発事故で汚染された地域に住む子どもたちの健康回復のための保養センターで、2012年7月5日に沖縄県久米島に誕生しました。 今回、『球美の里』に、震災基金で「PAセット」を支援させてもらうことになりました。PAセットの購入に関しては、沖縄市にある照屋楽器店に協力して頂きました。 以下、『球美の里』久米島事務局・川口直美さんからのメッセージです。 |
この度はアンプスピーカーとマイクのセットのご寄付をありがとうございました。2週間前から始まった今回の保養ではマイクを一本、食堂にセットして、保養者40名のみなさんに毎日の予定アナウンスなどに使用させていただきました。いつも私やボランティアさんが声を涸らしながら大声で話していたのですが、マイクのおかげで皆にちゃんと話が聞こえるようになり、以前は頻繁にあった二度聞きされることもなくなり、本当に助かっています。
また一昨日、島の「なんくるさんしん」さんが訪問演奏に来てくれまして、その時の演奏で音楽に初使用させていただきました。その時のようすを今朝ブログにアップしました。http://kuminosato.blog.fc2.com/blog-entry-217.html なんくるさんの演奏と歌はほんとうに素晴らしいのですが、今回、ご寄付いただいたマイクとスピーカーのおかげでその演奏が本物の素晴らしい音になり、聴いていた福島からのお母さんやボランティアたちが涙をこぼしていました。お母さんたちは、福島に戻ればまた無邪気な子どもたちを守るためにがんばらなくてはいけません。そんなお母さんたちにとって、久米島の人による心に響く演奏はこれからの励みにもなることでしょう。また、子どもたちにとって、本物の音での演奏を聴くことあができたのは素晴らしい島の思い出になったことと思います。 これからは、保養の子たちだけではなく、島の人たちも演奏会に呼んだりイベントを企画してお世話になっている島の人たちにも恩返しができそうです。 本当にありがとうございました。末永く大切に使わせていただきます。 ■球美の里 HP http://kuminosato.net/ ■球美の里 Blog http://kuminosato.blog.fc2.com/blog-entry-217.html ■照屋楽器店 Twitter https://twitter.com/teruyamusic |
報告.35(2013年2月20日) |
岩手県大槌町「おおつちさいがいFM」さんにCDを寄贈しました。 購入CDの選別は、おおつちさいがいFMの皆さんによるものです。 |
皆様のおかげで大槌町民の好きな曲が流せるようになりました。 やはり浜の町なので演歌などが好まれます。 私達も一歩一歩復興に歩む槌音と共に、FMから音楽や情報を奏で届けて行きたいです。 本当にありがとうございました。 (おおつちさいがいFM 一同) ■大槌町HP・臨時災害放送局(おおつちさいがいエフエム)について |
報告.34(2013年1月8日) |
「陸前高田災害FM」さんにCDを寄贈しました。CDの取り寄せは、同じく被災された陸前高田市の伊東文具店さんにお願いしました。購入CDの選別は、陸前高田災害FMのみなさんによるものです。 |
この度はCD100枚のご支援を頂きまして、本当にありがとうございました。昨年12月の開局以来、スタッフの持ち寄りCDやいただきもの、復興応援ソングなどでしのいできましたが、陸前高田はレンタルショップもなく(市街地が壊滅し、店舗を流出)新しい音源を入手するには、内陸まで1時間以上かけていくしかない状況でした。今回CD100枚を取り寄せていただいた伊東文具店さんも、中小機構の仮設店舗で再開したもののスペースの関係でまだCDの店頭販売はしていませんでした。 おかげさまで今回、演歌や歌謡曲、民謡など年齢の高い方々に喜ばれるコンテンツも充実することができました。市内の仮設住宅にいるお年寄りにもたいへん喜ばれております。私たちは、震災によって傷ついた市民の皆さんに、情報発信とともに音楽で癒しの時間を毎日お届けしながら自分たちもまた元気になっていきたいと思っています。 本当に本当にありがとうございました。(阿部裕美) CDを取り寄せてくださったのは、現在市内で唯一CDを扱っている「株式会社山十(伊東文具店)」さんです。伊東文具店さんは市中心部に2店舗のお店があったのですが、被災し、跡形もなくなったために一から再建しています。 放送で使用できるCDが増えたために、何をかけるか私たちも選択の喜びがありますし、ご年配の方にもリクエストをいただいてもそれに応えることができるようになり、本当に嬉しいです。 ソウルフラワーの皆さん、呼びかけ人の皆さん、ご寄附いただいた皆さん、本当にありがとうございました。 (伊勢俊) ■陸前高田災害FMブログ http://rikuzentakata-fm.blogspot.jp/ ■伊東文具店 Facebook http://on.fb.me/10bdE6d (プール金:12,050,641円) |
報告.33(2012年10月26日) |
「報告.28」に引き続き、南相馬の災害FM局「南相馬ひばりエフエム」さんにCDとCDラックを寄贈しました。CDの注文は、同じく被災されたレコード店、相馬市のモリタ・ミュージックさん、サウンドショップ鹿鳴館さんにお願いしました。購入CDの選別は、南相馬ひばりエフエムのみなさんによるものです。 以下、南相馬ひばりエフエムの小林由香さんからのコメントです。 |
この度はソウルフラワーユニオン基金様より、CD152枚と、CD棚を支援していただき本当にありがとうございました。震災から1年半が過ぎ、以前よりもメールやリクエストが増え、リスナーの気持ちが震災直後に比べると、前向きな明るさを取り戻してきたように感じます。一人でも多くのリスナーさんに私たちの声と、音楽で、気持ちを癒して貰えたらと、毎日頂いたCDを利用しております。スタッフ一同心から感謝しております。これからも、南相馬市の復興・復旧へ向けて人と人をつなぐラジオ局として地域に貢献していきたいと思います。ありがとうございました。
■南相馬ひばりエフエム・ホームページ http://minamisomasaigaifm.hostei.com/ ■相馬モリタミュージック・ブログ http://blog.livedoor.jp/happymoritamusic/ |
報告.32(2012年9月9日) |
この度の甚大な津波被災で、女川町の自宅を流された、廻船問屋業の青木久幸さんが新たに『(株)海の民』を立ち上げるにあたり、『ソウルフラワー震災基金』でトラック代のサポートをしました。 以下、青木久幸さんからのメッセージです。 |
私は、震災以前から廻船問屋業(主に漁師さん達のお世話役)が生業で、震災後も女川魚市場を主戦場として動いています。そこでは、生産者側(漁師の方々)の立場で各魚種と関わってきました。そして、『牡鹿半島応援団』という、沿岸漁師の再開支援活動を地味ながら細々とやってまいりました。自己の復興のためと、少しでも漁師さんたちに利益を還元するべく、鮮魚出荷等の買付も少しづつですが行おうとしております。そこで、浜の漁師さんと中間業者の私のような存在、そして加工流通業者を結び、新しい流通の形や商品を作り出すべく事業体『(株)海の民』を立ち上げました。
写真のトラックは町内で鮮魚出荷商を営む企業さまより安く売っていただくことになっていて、市場で買付した魚を女川町内高政MP工場内借用スペースへ搬入するために使います。大好きな先輩達と、中学生の頃からの憧れだったソウル・フラワー、そして基金に協力して頂いた方々の力で、私が女川で仕事を続けていくサポートを頂きました。震災は全てを奪っていったとばかり思っていましたが、生まれ変わるチャンスも与えてくれました。このチャンスを生かし、まだまだ荒れ地ではありますが、美味い魚を全国に届けたいと思っています。ありがとうございました。 ■『(株)海の民』HP http://www.uminotami-osika.jp/ ■『牡鹿半島応援団』HP http://resetosika.jimdo.com/ ■青木久幸 Facebook https://www.facebook.com/hisayuki.aoki.3 ■廻船問屋青木屋代表・青木久幸さんインタヴュー(防災シンポジウム) ■高成田享の震災の街を歩く 宮城県女川町(朝日新聞) |
報告.31(2012年9月7日) |
今回の被災地出前ライヴでは、前回に引き続き、演奏後、仮設住宅に住んでいる方々に蒲鉾本舗「高政」の蒲鉾を配りました。 ■Togetter http://togetter.com/li/359691 ■Twilog ■カンパしてくれた方々 ■蒲鉾本舗「高政」HP |