ハイ・タイド・アンド・ムーンライト・バッシュ

ハイ・タイド・アンド・ムーンライト・バッシュ
HIGH TIDE AND MOONLIGHT BASH

ソウル・フラワー・ユニオン
SOUL FLOWER UNION

RESPECT RECORD / RES-34 / ¥2,800+税
ALBUM / SF-048
1999年12月8日 発売
オリコン最高位チャート 80位

初!! 日本最強のミクスチャー・ロックンロール・バンド、ソウル・フラワー・ユニオン待望のライヴ・アルバム。
全14曲、74分!! ベスト・オブ・SFU!! ドーナル・ラニー参加!!

  1. 雑種天国
    ZASSYU TENGOKU
    (LAND OF A MILLION CROSSBREED)
  2. ブルー・マンデー・パレード
    BLUE MONDAY PARADE
  3. 風の市
    KAZE NO ICHI
    (WINDS FAIRGROUND)
  4. 霧の滴
    FOGGY DEW
  5. 戦火のかなた
    SENKA NO KANATA
    (BEYOND THE FLAMES)
  6. マウンテンバイク・フロム・ヘヴン
    MOUNTAIN BIKE FROM HEAVEN
  7. 平和に生きる権利
    THE RIGHT TO LIVE IN PEACE / DERECHO DE VIVIR EN PAZ EL
  8. 闇夜の太陽
    YAMIYO NO TAIYO
    (THE SUN OF THE DARK NIGHT)
  9. 潮の路
    SHIO NO MICHI
    (SEA ROAD)
  10. 満月の夕
    MANGETSU NO YUBE
    (A FULL MOON EVENING)
  11. こたつ内紛争
    KOTATSU NAI FUNSO
    (STRUGGLING IN THE KOTATSU)
  12. 海行かば 山行かば 踊るかばね (2001REMIX)
    UMI YUKABA YAMA YUKABA ODORU KABANE
    (GO THE SEA, GO THE MOUNTAINS, THE DEAD BODIES ARE DANCING)
  13. エエジャナイカ
    EEJYANAIKA
    (NEVER MIND)
  14. もののけと遊ぶ庭
    MONONOKE
    (A GARDEN TO PLAY WITH GHOSTS)

ALL LIVE RECORDINGS。M-1, 11:ニューエスト・モデル、M-4:アイリッシュ・トラッド(中川Vo.は初出)、M-6:メスカリン・ドライヴ(伊丹Vo.は初出)、M-9:ソウルシャリスト・エスケイプの楽曲。


Produced by Nakagawa Takashi

SOUL FLOWER UNION
中川 敬 Nakagawa Takashi : Lead Vocal, Electric Guitar, Sanshin 三線
伊丹英子 Itami Hideko : Electric Guitar, Acoustic Guitar, Chango チャンゴ, Lead Vocal (M-6), Backing Vocal, Hayashi 囃子
奥野真哉 Okuno Shinya : Keyboards, Backing Vocal
河村博司 Kawamura Hiroshi : Bass, Hayashi 囃子, Backing Vocal

大熊ワタル Okuma Wataru : Clarinet, Saxophone, Backing Vocal
永原 元 Nagahara Gen : Drums

GUEST MUSICIANS
太田惠資 Ota Keisuke : Fiddle, Backing Vocal (except M-6)
ドーナル・ラニー Donal Lunny : Bouzouki, Backing Vocal (M-9, 10)
こぐれみわ Kogure Miwa : Ching Dong チンドン太鼓, Hayashi 囃子 (M-11, 12, 13, 14)
原 緑 Hara Midori : Backing Vocal (M-1, 5, 6, 11), 宮内俊宏 Miyauchi Toshihiro, 工藤 倫 Kudo Rinn, 川口義之 Kawaguchi Yoshiyuki (順不同)

いちロック・リスナーとして、ゴツンときたのは確かニューエスト時代の「独り善がりの風」、そして「ワタツミ・ヤマツミ」の殆どの曲でした。ロックンロール・キングとしての中川敬をいつの時代も見つめ続けたいと思っていました。
幾度となくライブに足を運び、思ったのが、チンドンであろうが、ギターロックであろうが、ソウルであろうが、そこにすさまじいエネルギーと、サービス精神というのとはちょっと違う、酒の席にも似た盛り上がりと、ちょっとした照れが入り混じって、あんまり他では見たことない、でもすごく見てみたかったものがありました。ベタですが、「満月の夕」観て、涙腺緩まん奴はアホや。だって皆人間で、ロックが好きなんですから。当然です。
ライブ・バンドとしてのソウル・フラワー・ユニオンの素晴らしい点としてもう一つ、いわゆるロック・バンドらしからぬ演奏そのものへのこだわりというものがある。俺は河村氏のベースが大好きで(うちの佐藤もファンらしい)、あんなにメロディー、ハーモニー、リズムの3拍子そろった人もそんなに居ないと思うんです。彼をはじめ、鬼ともいえる演奏そのものへのこだわりは、絶対的に評価されるべきである。それが表現力に直結しているバンドだからです。
素晴らしい音楽の条件なんてそんなにはないですが、一つあるとすれば、本当につまらない、大した事のない物事に夢中になって、我を忘れる事じゃないでしょうか。イコールただのアホとも言えますけど、素晴らしいミュージシャンは結局みんなアホです。ソウル・フラワー・ユニオンは、誰にも気づかれる事なく、最高の阿呆になっていってるのが最近すごく気持ちいいです。

(岸田 繁/くるり)