1 リラの咲く日々 2 天使のチェインソー 3 トゥッティ・フルッティ・アイスクリームが溶けて悲しい 4 紺碧の空、キッチンの赤い壁 5 夜の国へ 6 始まる、もしくはそこで終わる 7 冷蔵庫に捨てる 8 舟 9 星狩りの夜 10 夏の日の葉脈 11 35°07′ |
リラの咲く日々 雪が溶ける音で 僕は目がさめる 寒い朝 春の朝 君に会うことが あわててパンを焼く 薄くジャムを塗る だけど、ほら 何か、ほら 君に会う日には 心の野に咲くリラの花を 心の野に咲くリラの花を 寒い朝 咲いたリラ |
天使のチェインソー 木星のように曖昧な僕らは ラブラドールの瞬きの速さで ねぇ 欲しいのは 天使のチェインソー 木星のように曖昧な僕らは ねぇ 欲しいのは 天使のチェインソー |
トゥッティ・フルッティ・アイスクリームが溶けて悲しい 夏の昼下がり さよなら 僕の sweet tutti frutti 3時から僕は何をすればいいの? 夏の昼下がり さよなら 僕の sweet tutti frutti |
紺碧の空、キッチンの赤い壁 紺碧の空 すべての影を光に変えたい 君はキッチンをぜんぶ塗り変えるだろう 紺碧の空 すべての闇を抱えて眠ろう 君がベッドを庭に投げ出してしまう 僕のまわりで起きる すべての影を光に変えたい 君はキッチンをぜんぶ塗り変えるだろう 紺碧の いつか |
夜の国へ 陽が西の尾根へと 沈んでゆくよ 柔らかな風がここに吹く 星を探しながら 歩く小道の 聞こえるよ 見知らぬ闇のこえ 寒い冬が そこまで来てる 肌をさす風が ここに吹く 寒い冬が そこまで来てる |
始まる、もしくは そこで終わる 誰がエレベーターを止めてるのか 枯れた窓辺の花のように じっとエレベーターを待ち続ける 顔も知らない住人たちが 降り続く雨の音が 枯れた窓辺の花のように 顔も知らない住人たちが 終わる |
冷蔵庫に捨てる 「覚醒」と「やり直し」の末にわかったこと 君がここに居てくれたらいいのに 真夜中 いまや 果たして |
舟 丘の緑が輝きだす頃 いつかは出会えるかな 地図を持たない僕らだけど 大きなブナの葉影の淀みを いつかは出会うのかな 地図を持たない僕らだけど いつかは出会えるかな 意味をなくした帆をおろして 地図を持たない僕らだけど どこまで こんなふうにして |
星狩りの夜 草原を 車へと向かう もう 月は高くて 風をうけ 時は過ぎていく また星を見つけた 遠い街灯り 草原を 車へと向かう もう月は高くて |
夏の日の葉脈 懐かしいページに 冷ややかな闇が 君のドアへ 生まれたての光を 丘で君といつも 草に寝ころび 木の葉の香りも 君の窓の 枯れかけてるつぼみを 君のドアへ 生まれたての光を |
35゜07´ 街を変わろう 地球儀の上の なにかいい出来事が 新しい仕事も コーヒーミルとか 何もいい出来事が 地球儀の上の |