明星
茜色を映す 君の瞳はほんと
川面に伸びた長いふたつの影 桜並木の緑ももう深く
気持ちいいね 涼しいよね
西日を受けて舞い踊るカゲロウ せせらぎはもう遥かに遠い昔
これから どんなふうに ふたりはなるの いつまで こんなふうに 時の流れを聴いてるの
涙がこぼれそうさ 季節が変わっても 茜色を映す君の瞳はほんと きれいだね
時々 君のカタチがわからない 時々 僕のコトバは伝わらない つながらない
向こうの土手をバスが1台 うろこ雲から星がのぞいて
涙がこぼれそうさ すべてが愛しくて 川の泥に眠る古い思い出のように
涙がこぼれそうさ 季節がかわっても 茜色を映す君の瞳には まだ僕がいて
涙がこぼれそうさ 君の瞳はほんと きれいだね
臨海ニュータウン
コンビナートに沈む 夕日の赤 覚えてる 子供の僕には 世界は永遠で どこまでも広くて
時が経ち 忘れても 消えない何か
観覧車が止まり 夜がシーツを広げ 今では緑地へと変わった 古い波の記憶をも包み込む
新しい街にまた月が昇り 愛し合う人の灯りになる 少しだけ海岸を後ずさりさせ 君と僕とが 幸せに暮らす