ムクドリの眼をした少年

1992 Por supuesto! STAP-0209 ¥2,800 (Tax in)

 1 太陽を待ちながら
 2 
ママをシャベルで打つな
 3 
春の晴れた午後、シャングリラは...
 4 
孤立するピーターのくるぶし
 5 
冬の最後の雪
 6 
ゆりかごに眠る老人
 7 冷蔵庫を捨てる(instrumental)
 8 
Bye Bye Canary Bird
 9 
Nobody Knows This Is Nowhere
10 
動物園へ行こうよ

 



  

太陽を待ちながら
 

この夜を飛びこえよう この雨をやりすごそう
君のでたらめや嘘に 世界がくたびれるまで

町にクレパスで 虹を描きながら
君は歩き始める
平行四辺形に切り抜いた空を
ポケットに隠して

口笛を吹けば 少しは Cool にみえるさ
さあ すべての力に あくびを投げかけよう
世界がくたびれるまで いつか世界が・・・

月曜の朝や 割れたミルクポットが
君を変えてしまう
ムクドリにさえなれないけど
逃げるんだ とにかく

スピードを上げて
まるでバラ色のように
あっけなく笑いとばそうよ

風のないこんな日々には
君は冬のリスみたいに無力だから

この夜を飛びこえよう この雨をやりすごそう
いつか午後の光が 君の肩を濡らすときまで


 


 

ママをシャベルで打つな
 

理由もなく ママをハンマーで打つな
 (いや、あれはシャベルだったかな)
いずれにせよ それは悪いことだ
 (しかも、そんな鉄製のシャベルで)

君の心が青くアザだらけでも
ママのせいじゃない

Don't hit your mama
Don't hit your mama

理由もなく ママをシャベルで打つな
 (いや、それともシャーベットだったかな)

君の心が青くアザだらけでも
ママのせいじゃない

Don't hit your mama
Don't hit your mama

いずれにせよ それは良くないことだ
君のママを打つな シャベルで


 


 

春の晴れた午後、シャングリラは・・・
 

君を探しに行こうよ 梨の花の咲く道を
クロツグミもきっと待ってるよ

君が君じゃなくなった
あの丘のふもとの野原へ 急いで行こう
君のカケラが消えてしまう前に

パンクした自転車と 身寄りのないトースターと
あと君ひとりくらい なんとかね

僕は僕のためだけに
重いコートはすぐ脱ぐから
はしゃいで行こう
君の長靴が待ってる

『春の晴れた午後、シャングリラは
       空から落下傘で降りてくる』
ねぇ たとえそれが嘘だと知っていても
君は・・・

僕は僕のためだけに
重いコートはすぐ脱ぐから
はしゃいで行こう
君の長靴が待ってる

『春の晴れた午後、シャングリラは
      パンケーキを手に駈けてくる』
ねぇ たとえそれが嘘だと知っていても
君は信じるって言うんだね
あの頃の君だけを


 


 

孤立するピーターのくるぶし
 

夜に立ち尽くす 
細くておれそうなピーターのくるぶし
誰も気づかない
誰も君をよくは知らない

風に舞う砂のように
まぎれては見失う

夜に逃げ惑う
空さえ夢見るピーターのくるぶし
君に名前はなく
誰も君を理解できない

海に降る雪のように
溶けては消えて行く

風に舞う砂のように
まぎれては見失う


 


 

冬の最後の雪
 

冬の最後の日の雪が
灰色に閉ざされた
君の街に降り積もる
街をおおい尽くす
風の中
風の中

静かで光のない大地に立ち
僕はただ 景色にのまれていく

永遠に溶けない氷がある
君の胸の北の果て ひっそりと

鋭い鳥の声
楡の木の森
僕はまた2月にとり残されたんだ
たった一人で


 


 

ゆりかごに眠る老人
 

年老いた無口な羊飼い
意味もなく 砂漠に
水をまいては つぶやく

何もかもが うまくいかないね
なんて 内気な ブルーベリー
コリン・スミスと友達

今日も 裸足で ゆりかごの中
君はこんな僕を
守りとおせると言うのか


 



 

Bye Bye Canary Bird
 

透明な君の声が聞こえる 
羊をかぞえすぎた朝
テーブルの空のジャムの瓶さえ
僕を信じてはいない

貝殻は海に深く
足踏みばかり くり返すけど

Bye Bye 遠い Spring Vacation
Bye Bye 君の Yellow Carnation
Canary , don't sing to me
Canary , don't talk to me
僕なら大丈夫さ

鉛筆が折れる スペードが笑う
それはフレミングのせい?
盲目とわがまま 
果てはエクスクラメーション・マーク
僕は打ち負けはしないよ

心ない暗闇が
また背中に近づいてくる

Bye Bye あの日の Desperation
Bye Bye 馬鹿げた Deep Meditation
Canary , don't sing to me
Canary , don't talk to me
Little Canary Bird Fly

君だけが今も僕の味方さ
もう だけど そろそろ行かなくっちゃね

Bye Bye 遠い Spring Vacation
Bye Bye 君の Yellow Carnation
Canary , don't sing to me
Canary , don't talk to me
Little Canary Bird Fly


 



 

Nobody Knows This Is Nowhere
 

霧のリボン かきわけて進んだ
ヤマユリが揺れてた
空は相変わらず低く
今にも僕らは つぶされそうさ

ひき返そうよ すべてが間違いだと認めて

とめどなく 溢れてくる憂鬱と
握手を交わして
すべての雨の雫に
キスして回ろう
キスして回ろう

僕らは自由じゃないね

Life goes on
シベリアの熊のように
冬の間に考えるんだ
Life goes on
世話好きな靴ベラと
春が終わるまで踊るんだ

ひき返そうよ
あきらめたわけじゃないから


 



 

動物園へ行こうよ
 

草の穂の海 風が吹き抜けたら
なんて空っぽな 僕ら

カナリアの声 古いシャツのギンガム
陽だまりのニュースペーパー

動物園へ行こうよ
今度の水曜
サンドイッチと君と僕
東回りのバスに乗り

コーンフレークとアイロン台の朝に
ふと考えついたんだ

動物園へ行こうよ
くもり空でも
気まぐれとハミングが
たった2つの頼りなら

草の穂の海 風が吹き抜けたら
なんて空っぽな 僕ら

動物園へ行こうよ
今度の水曜
サンドイッチと君と僕
東回りのバスに乗り