Introduction

 はちの ひでしです。僕はみなさん御存じのとおり、自分達の曲を自ら解説したりするのが大嫌いです。なぜなら、「音楽というものは、どう聴こうとその人の自由だ。」という、わりと表現者としては消極的とも言える音楽観をもっているからです。「このメッセージを伝えたい」とかがもしあるとしたら、それは曲で表せばいいことで、わざわざインタヴューなどで語るべきではないのです。だいいち、言葉で説明しなければならない音楽が、いい音楽であるわけがありません。にもかかわらず、僕がなぜこのself reviewを始めようと思ったかと言うと、b-flowerもCDデビューしてはや11年。ほとんどのCDも廃盤になったことだし(笑)(笑い事ではない)、いまだにこのホームページを熱心に訪れてくれるみんな(おそらくDEEPな人ばっかでしょう)のために、新作を届けるという以外のささやかな楽しみとして、1曲、1曲、その曲ができた当時の空気を届けるのはどうかななどと思いついて、こうして登場した訳です。
 ただ、さっきも言ったように、音楽というのは聴き手のものです。僕がここで「この曲はこんなふうにして、こんな想いで作った」などと書いてしまうと、その人、その人が、せっかく自分でイマジネーションを広げて作り上げた自分なりの「その曲像」を大なり小なり壊してしまうのは間違いありません。だから、できるだけ「実はこの曲は・・・」的な暴露めいた話はしないつもりです。
 まあでも、そんなに神経を使う必要はないのかもね。すべてはもう、みんなの脳に定着した過去の作品なのだから・・・。

 次回から、年代順に1曲1曲やっていきます。長期連載になりそうです。ただ・・・
ひとつ重大な告白をしておきます。ボクハアマリコンピューターガトクイデハアリマセン

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