1 嬉しいことや悲しいこと 2 時空のバタフライ 3 丘の人 4 ハッピィ遊牧 5 蛍 6 永遠の59秒目 7 Giant Killer 8 October Song 9 春にして君を想う 10 地の果てより発つ 〜何本もの光の矢がそこから降る |
嬉しいことや悲しいこと 湖に夜明けは近く いつもあの場所 朝日は昇り 嬉しいことや悲しいこと 僕に起こるすべてよ |
時空のバタフライ 夢の甘い蜜と そして現実のトマトピューレ 氷の下のダイバー またはゴール寸前のリタイア 折り返しをクロールで水しぶき 未来の果てへ ひらりと舞い上がれ 夏の青い海に眠る ふたり用のパラシュート 誰かのため生きてゆくんだよって 未来の果てで きらりと光ってる ミルクとパンだけさ 良くも悪くも 未来の果てへ ひらりと舞い上がれ |
丘の人 紅茶が切れては 落ち着かない 雨がやむ前 坂道のぼり 輝く湖 丘に咲く真っ赤な花 村のはずれの 古い社 歴史の上の小さな点だ 緑の大地と 森を抜け流れる川 空似2mm の雨粒 君の屋根も濡らす 輝く湖 丘に咲く真っ赤な花 緑の大地と 森を抜け流れる川 |
ハッピィ遊牧 限りあるから 時々せつなくなる 枯れ葉を踏みながら歩こう もしも 晴れた日のレモンの太陽を持ってるなら 校庭の隅で 気の早いさざんかが 空に向かって 力ずくでも 正気はパイの中だ 土手の急な斜面を滑ろう もしも 晴れた日のレモンの太陽を持ってるなら もし持ってるならね |
蛍 夕立ちの後に いつも出かけた 月明かり 柳の葉の雫 今も思い出すよ ほのかな灯を きっとすっかり 雪の中だね 12月が 僕の街にも来て 今も覚えてるよ 息をひそめ 遠く遠く消えてしまった 夕立ちの後に いつも出かけた 今も思い出すよ ほのかな灯を |
永遠の59秒目 休みの日には 君に誘われるまま 夢見がちだと誰もが言うよ かけがえのない何かを捜そう じれったいね 言葉は 僕らは自由に キスをかわすさ このまま時を 日々の暮らしを たぶんそれは小鳥のように守るものではなく 雨の朝にも 風に吹かれ かけがえのない何かを捜そう このまま時を 日々の暮らしを |
Giant Killer 見失ったり 泣いたり 嘆いたり 誰かここに来て きつく抱きしめてよ 恋してたり 醒めたり 迷ったり 誰かそばにいて ずっと愛し続けてよ 調子乗ったり 飽きたり オワッたり 敵はどこにいて 何を考えているやら なんかどこか サムくないか あぁ こんなのがまだまだ |
October Song 波に浮かんで 汽車を待つような これだけは言えるよ もう 僕は僕でいたいな このままでいたいな 海辺に沿って 線を描いて いつもテーブルクロスのブルー それだけじゃダメさ NO 僕は僕でいたいな このままでいたいな 混ざらないために混ざり続けるんだ |
春にして君を想う 森の始まり 求愛のさえずり 打ち寄せる波 悲しみの底で見たものは 峠 越えてゆこう 月の満ち欠け 情熱の勇み 吹きつける風 喜びの意味を知ることで 星 降らしてみよう |
地の果てより発つ そして美しく 春は訪れる 延々と闘争の日々にあって やがて清らかに 雨に溶けてゆく 暗雲と妄想の海に酔って 些細なまま 日溜まりをわけもなく 延々と闘争の日々にあって ひどく穏やかに 芽を吹く緑の |