CLOCKWISE

1996 suite supuesto!  TOSHIBA-EMI 
TOCT-9423 ¥3,000 (Tax in)

 1 ワイルド・ボーイ
 2 内緒にしよう(Common Love In Suburbia)
 3 Jet Jet Coaster
 4 グレープフルーツ・スプーン・マン
 5 給水塔から
 6 ミドルクラス
 7 臨海ニュータウン
 8 Local Daily News
 9 21世紀のダーウィン
10 Ben & Lucy
11 平日ダイヤ
12 太陽の雫

 

  

ワイルド・ボーイ
 

曖昧はいけない
逃げ道はもうない
雪の上 裸足で歩きだす
命がけの心意気

洋服の色も
タンドリーの味も
わからない もう何が何だか
とりあえずは秒読みだ

気持ちとは裏腹な
痩せすぎの情けない声
囁く言葉もなく
最後の切り札を使う
I LOVE YOU

どうってことはない
たいしたことじゃない
靴箱に隠れたパグ犬の
しっぽよりも震えてる

気持ちとは裏腹な
泣きそうな頼りない眉
手ごたえも確かめず
最後の切り札を使う
I LOVE YOU
I LOVE YOU
I LOVE YOU
I DO


  

  

内緒にしよう(Common Love In Suburbia)
 

あまりカワイクナイキミと
なぜか気が合うようで
人目を忍んで映画に
出かけてみたりする

内緒にしようね ずっと
誰にも言わないで

あまりカワイクナイキミと
とても気が合うようで
夜通しベッドでアレコレ
話したりもする

これって結構スリル
バレたら終わりだからね

「めしべのように魅力的」
(喩えがヒドイけど・・・)
なんか Happy Days
ちょっと Lucky Days
こんなはずではなかったのに

あまりカワイクナイキミと
ほんと気が合うようで
そんなに悪くもないかと
近頃はそう思う

内緒にしようよ もうちょっと
みんなをビックリさせよう


  

  

JET JET COASTER
 

海風がキリン草を揺らして
土曜日の遊園地の光

「大好きだわ」とか軽々しく 
ほら君が言うから
加速度がついて
ときめきにヒュッと落ちてく

青くもなくて 誰も悲しまない
無実のままの恋なんて ウソさ
世界の声を笑いとばし進む
どうしようもない 僕達なんだもの

ぐるぐると回る水平線や
襲い来る新しいパノラマ

ただなすがままにスクリューに
もう身をまかせちゃえ
止まるはずないよ
どうなったって知らないからね

涙もなくて 争うこともない
無傷のままの愛なんて ムダさ
世界の頬を紅く染め抜いてく
どうしようもない 僕達なんだもの

ループwp抜け出たコースターは
クレーンより高く 天国へとまっしぐらさ
ラララ

しゃべり続けてるスピードは
時速を越えて
終わるはずないよ
どうあがいたって楽しいだけ

青くもなくて 誰も悲しまない
無実のままの恋なんて ウソさ
世界の声を笑い飛ばし進む
どうしようもない 僕達なんだもの


  

  

グレープフルーツ・スプーン・マン
 

クラスの隅で 影より薄く
何もしないで 黙ってる
オートミールで生きてるようで
その気になれば 皿も割る

誰も彼のことなんか 気にもとめない
チェストに眠るグレープフルーツ・スプーン・マン

真昼も夜も 授業に出て来ない朝も
君はもう彼を もうずっと忘れてる

オフィスの窓で ボォーとした後
用もないのに 出かけてく
いろんなことに 物分かりよくて
悩まないのが いいところ

誰も彼にひと言も話しかけない
プールで泳ぐグレープフルーツ・スプーン・マン

もうずっと忘れてる

誰も彼のことなんか 気にもとめない
曲がって折れたグレープフルーツ・スプーン・マン

真昼も夜も 仕事に出かけない朝も
君はもう僕を 僕を忘れたんだね

真昼も夜も もうずっと忘れてる


  

  

給水塔から
 

低い闇に沈んだ
町の屋根や 薄汚れた緑
湿った夏の夜は
部屋の中に 深く忍び込み

止むことのない雨音を聴いてる
雲の向こうの星空を想う

めまぐるしく移ろい
変わる気分 やっかいな心
清潔なバスタブ
蛇口を出て 落ちる水の色

消えるはずのない 記憶を書き換える
遠く離れた星空を想う

い闇に沈んだ
町の屋根や 薄汚れた緑
湿った夏の夜は
部屋の隅に 枝を広げて

止むことのない雨音を聴いてる
雲の向こうの星空を想う

消えるはずのない 記憶を書き換える
遠く離れた星空を想う


  

  

ミドルクラス
 

8月4日の午後は長く
近くのスーパーマーケットで
アプリコットを買い

映画をビデオで27本
見たって夜は来ない

まだまだ8月4日の午後は長く

紅茶をドームに3.5 杯分
飲んでも夜は遠い


  

  

臨海ニュータウン
 

コンビナートに沈む
夕日の赤 覚えてる
子供の僕には
世界は永遠で
どこまでも広くて

時が経ち 忘れても 消えない何か

観覧車が止まり
夜がシーツを広げ
今では緑地へと変わった
古い波の記憶をも包み込む

新しい街にまた月が昇り
愛し合う人の灯りになる
少しだけ海岸を 後ずさりさせ
君と僕とが 幸せに暮らす


  

  

Local Daily News
 

市長候補者の夢
老人ボランティアの夢
ビール工場長の夢は
カボチャの夢

タクシー運転手の夢
ママサンコーラスの夢
郵便配達夫の夢は
財布の夢

誰が いつ 何を
It's Alright Yes It's Alright
どこで どんなふうに

Local Morning News
Local Evening News
Local Daily News Writer


 


  

21世紀のダーウィン
 

将来は博士か
はたまた大臣か
ママやおばあちゃんの
大きな期待に応えよう

僕はダーウィン 21世紀の
そうさダーウィン ちょっと乱視で
泣き虫だが 弱虫だが
誰も信じないが

僕はダーウィン 21世紀の
そうさダーウィン 人類みんなの宝

小さなこの地球の上に
きっと僕は見つけるのさ

ガラパゴスより変な島で
生き延びている もっと変な生き物

将来は博士か
はたまた大臣か
さっき ひらめいたさ
大きな期待に応えよう 今
びっくりしないでね

僕はダーウィン 21世紀の
そうさダーウィン 人類みんなの宝

小さなこの地球の上に
きっと僕は見つけるのさ
JAPANっていう変な国で
きっと僕は見つけるのさ


  

  

Ben & Lucy
 

さあアクセルを踏み込もう
きれいな弧を描くカーブに
そう僕達は恐れない
まとわり絡まるすべてを

真夏の日差しを受け
進もう これからさて
どこへ行こうか

行きつ戻りつの冒険は続く
君は僕を見て スゴク笑う
時計よ ゆっくりと回れ
いつしか 時が2人を分かつのなら

もうガソリンが切れそうだ
いけるかな?サービスエリアまで
そう僕達は眠れない
眩しく輝く朝日に

真夏の風の音に
逆らい この後さて
何が起こるか

自爆スレスレの冒険は続く
僕は君を見てせつなくなる
時計よ ゆっくりと回れ 明日へ

夢見ごこちをもブチ壊す音符のように
これからさて どこへ行こうか

行きつ戻りつの冒険は続く
君は僕を見て スゴク笑う
時計よ ゆっくりと回れ
いつしか 時が2人を分かつのなら


  

  

平日ダイヤ
 

いつものドアの横に立ち
55分の電車が走り出す

仕事場の駅も過ぎて
ビルもまばら 小さな町を抜け

浜辺はもう夏 海開きも近い
予報では この週末も雨

こんな一日があってもいいさ
ずいぶん忙しい毎日だったから
ただそれだけ

いつものドアの横に立ち
君の生まれた町へと進んでく

浜辺はもう夏 海開きも近い
水はたぶん まだ冷たいけど

本当に風邪なのか くしゃみが2つ
きっと太陽をまっすぐに見たせい
ただそれだけ

いくつもの橋を渡り
僕らを乗せた電車は走ってく


   

  

太陽の雫
 

木洩れ日が眩しい
こんな透き通る風の日は
いつもの街並も
少しマシに思えるから

探してみよう
僕の心を解き放つ
何かがあるはずさ

真夜中のベッドの
くだらない計画のように
生きてる意味なんてもう
考えることに意味がない

暮らしていこう
時を止めずに
何度もサヨナラの手を振って

まっすぐに君は太陽を仰ぎ
鳥のように歌う
思いもかけないメロディーの
一日が始まる

強く水を蹴って
街の大きな通りを泳ごう
あきらめと汚れに満ちた
流れにのまれても

よどみなく君は太陽に向かい
花のように笑う
あふれくる光の雫で
一日が生まれる
明日へと始まる